農力向上大作戦!脱成長シンポUSTREAM報告
このたび一般社団法人 都市生活者の農力向上委員会は、共生社会システム学会、他を主催者として、共同シンポジウム「脱成長とローカリゼーション」を企画運営する運びとなりました。2012年6月に再びリオデジャネイロで開催される地球サミットを前に、もう一度20年前のリオでの「伝説のスピーチ」(12歳の少女セヴァン・スズキの訴え)に立ち返って、グリーンエコノミーは何を目指すべきかを、再確認したいと思います。(USTREAM配信はアースデイ東京のスタッフです)
*催名:共同シンポジウム「脱成長とローカリゼーション」
〜Rio+20(地球サミット)に向けてグリーンエコノミーを考える〜
*日時:2012年2月19日(日)10:00〜18:00
*場所:國學院大學渋谷キャンパス常磐松ホール
・東京都渋谷区東4-10-28渋谷駅から徒歩15分)
*主催:
・共生社会システム学会(國學院大學研究開発推進センター共存学pjt共催)
・NPO法人 アジア太平洋資料センター(PARC)
・「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
・アースデイ東京 アースダイアログ・プロジェクト
*企画運営事務局:
・都市生活者の農力向上委員会/アフター・ピークオイル研究会
=内容=
1)オープニング(10:00〜)
*主催者挨拶:
・古沢広祐氏 (國學院大學経済学部教授/JACSES代表理事)
*基調講演:「ダウンシフトで考える脱成長社会」
・辻信一氏(明治学院大学国際学部教授/ナマケモノ倶楽部世話人)
2)テーマセッション(シンポジウム)
○第1部:エネルギーの将来を考える
*論点整理:
戦後復興から高度経済成長、バブル期に至るまでの日本は、東西冷戦下で共産化ドミノを防ぐための、そして核の傘のもとで、アメリカの世界戦略に沿って「繁栄」してきました。別の見方をすれば、安い石油を安定的に確保できたうえでの、貿易立国であったのです。しかし、ピークオイルに直面しつつある現在、そうした従来の成長モデルは既に崩壊しています。
しかも、東日本大震災に伴って発生した東京電力の原発事故で、電力供給のあり方は大幅な見直しを迫られました。汚染者責任の原則に則れば、放射性廃棄物は原発の電力を使用した市町村が引き取るのが道理ですが、それを大半の自治体が引き受けようとしない現状では、原子力発電所の再稼働はあり得ません。一方で、原発を停止しても電力は賄えるといっても、その代替を化石資源に頼っては燃料価格の高騰を招くだけで、いずれ国家財政が火の車になるのは明らかです。それでは、自然エネルギーにどれだけのポテンシャルがあるのでしょうか。そのインフラを整えるために、どれだけのエネルギーが必要になるのでしょうか。自然エネルギーへのシフトに伴う制約や留意点などへの認識も必要かと思われます。
従来の都市構造や消費スタイルのまま、今の快適で便利な生活を享受しているままの状況で、私たちが脱原発を提起できるとは考えられません。では、日本はどんな方向性を目指すべきなのでしょうか。原発存廃の決定権は政治家や経済界が握っているのではないのです。見直すべきは、一人ひとりの生活、そして社会のあり方でしょう。少なくとも「浪費で経済成長を図る社会に、将来はない」とは、断言できそうです。
*モデレーター:竹村英明氏(環境エネルギー政策研究所)
*プレゼンター&パネラー
・大場紀章氏(株式会社テクノバ)
「今の日本にピークオイル問題が投げかけるもの」
・松尾寿裕氏(全国小水力利用推進協議会)
「自然エネルギー:日本の現状と課題」
・小澤祥司氏(環境ジャーナリスト/NPOエコロジー・アーキスケープ)
「節電ではなく“脱”電を-エネルギーと地域主義」
*ショートプレゼン
・加藤久人氏(NPO法人 懐かしい未来/トランジション・ジャパン)
「ローカリゼーションの具体例」
<休憩>
○第2部:食と農を地域からどう再建するか
*論点整理:
考えてみれば明白なことですが、世界の食糧供給は水や石油などの有限な資源に支えられています。そもそも水が断たれれば植物は育たないし、石油がなければトラクターも輸送船も動きません。そして、地球規模でそれらの枯渇が叫ばれ、しかも気候変動の影響もあって、価格高騰が続いています。ところが、この国では、農業を守る政策は農業界の既得権益維持とみなされ、市場はグローバルに解放されるのがよいとされる考え方が勢いづいています。
3.11を経て、グローバルに画一化されたサプライチェーンがどんなに脆弱か、生産者と消費者の隔離がどれだけの困窮をもたらすか、私たちは身を持って体験したにもかかわらず、です。また、世界人口は増え続ける一方で、農地の開拓は縮小しているのに、です。もちろん、発展途上国の人々が飢えようが、ランドラッシュ(農地争奪)で穀倉地帯の奪い合いが激化しようが、世界第3位の経済力で買い占めれば、食生活には何の影響もないのかも知れません。しかし、その原資となる外貨獲得手段の根底が崩れているのです。では、原発でも武器でも輸出して儲ければ、それでよいのでしょうか。
否であるなら、自立自給型の循環共生社会をつくりあげていくしかありません。国土が狭く、資源に乏しいといわれる日本で、それは可能なのでしょうか。東京への一極集中はどう解消すればよいのでしょうか。このセッションでは、有機農業、エネルギー自給、資源循環などの地域レベルでのさまざまな取り組み、生活スタイルの転換に根ざした都市と農村との連携・交流・移動(就農)などに、希望を紡ぎ出します。
*モデレーター:大江正章氏(コモンズ代表)
*プレゼンター&パネラー
・篠原信氏((独) 農業・食品産業技術総合研究機構主任研究員)
「石油依存型農業の危うさ」
・高橋巌氏(日本大学生物資源科学部准教授)
「地域を変えた有機農業」
・相川陽一氏(島根県中山間地域研究センター)
「地域と農山村の再生」
○第3部:成長の限界から脱成長へ
*論点整理:
資源の枯渇、環境の悪化、食糧の不足、そして地球規模の人口爆発。1973年にローマクラブから発表された「成長の限界」は、まさにRio+20を迎える今の世界を言い当てています。それでも留まる事を知らない状況の悪化は、これまでの間「持続可能な発展」という表現を利用して、現状を追認してきた証でしかありません。人類の運命はまさに、限られたシャーレの中で1日ごとに細胞分裂を繰り返すアメーバと同じです。今はまだ、あと半分の余裕があるのかも知れません。しかし限界に達するのは、半分まで達した1日後なのです。
発展ではなく分配。成長ではなく定常。欲望を駆り立てることで大量生産・大量消費、そして大量廃棄を促し、それを経済成長と称して、よかれとしてきた私たちに、それほどの価値観のシフトが可能なのでしょうか。「成長」と「豊かさ」の質を問い直すとともに、一人ひとりそして地域にとっての豊かさを取り戻す道筋が求められています。それが、地球との共生、共存につながる道です。今年6月にリオデジャネイロで行われる地球サミットで、新たに提唱されようとする「グリーンエコノミー」という概念が、さらなる免罪符に利用されることのないよう、経済成長に頼らない地域を大切にする自立共生型社会への軟着陸シナリオを、ローカリゼーションというキーワードに望みを託して、今、ここで考えます。
*モデレーター:丸山真人氏(東京大学教授/持続的開発研究センター長)
*プレゼンター&パネラー
・河口真理子氏(株式会社大和総研環境・CSR調査部部長)
「成長神話からの脱却」(論文>「成長神話からの脱却」を考える)
・古沢広祐氏(國學院大學教授)
「グリーンエコノミーと脱成長社会」
・吉澤保幸氏(場所文化フォーラム代表幹事)
「オルタナティブな社会:ローカル志本主義へ」
○第4部:アースダイアログ
*最終論点整理
今、私たちは、�\�長によって得られる富の公平な分配のあり方(90億規模に達する人口での不公平、南北問題、都鄙格差、貧困化)だけではなく、�∪�長によって生じる富の生産の量的・質的限界(環境負荷・環境容量の制約、豊かさの質的空虚化)、この成長に伴う2つの問題を同時に解決することを迫られています。
全体総括を前に、このアースダイアログでは、今までの3つのセッションを踏まえ、参加者どうしの対話によって、現状認識の論点整理と、進むべき方向性(相違性を含めて)の共有を目指します。
*ファシリテーター:赤塚丈彦氏(アースダイアログ・プロジェクト)
3)全体総括:課題整理と将来展望
・古沢広祐氏 (國學院大学経済学部教授)
・大江正章氏(コモンズ代表)
=運営体制=
*総合コーディネーター
・古沢広祐氏(國學院大學共存学プロジェクトリーダー・経済学部教授)
・大江正章氏(コモンズ代表/アジア太平洋資料センター〔PARC〕代表理事)
・糸長浩司氏(日本大学生物資源科学部教授/PCCJ代表理事)
・河内聰雄氏(アースデイ東京理事)
*企画運営コーディナーター:西村豊(都市生活者の農力向上委員会)
*総合司会:森一彦氏(アースダイアログ・プロジェクト)
*協力
・NPO法人エコロジー・アーキスケープ
・コモンズ
・NPO法人 懐かしい未来
・グリーンエコノミーフォーラム
・ジアスニュース
・NPO法人 ナマケモノ倶楽部
・一般社団法人ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン
・地球サミット2012Japan
・NPO法人 トランジション・ジャパン
・エコ・リーグ(全国青年環境連盟)
・国際青年環境NGO A SEED JAPAN
・特活)NICE(日本国際ワークキャンプセンター)
<賛同&出展団体> =出展団体= |
*ご参考
>配布チラシ:http://data.blog-headline.jp/pdf/Flyer_symposium.pdf
>導入アニメ:「地球の来し方行く末」ものがたり
>USTREAMチャンネル:http://www.ustream.tv/channel/sustena-life
カテゴリー:02農力向上大作戦! | 投稿者 xbheadjp : 11:23
震災下を共に生きる生産・製造・流通・販売・消費者の対話集会UST報告
2月11日に行われた「震災下を共に生きる生産・製造・流通・販売・消費者の対話集会」でUSTREAMの配信を担当したので報告します。
東日本大震災・原発震災下の一年を振り返り、各々の状況や取り組みを共有し、これからについて考える生産・製造・流通・販売・消費者による対話集会を開催します。原子力資料情報室の澤井さん、専門分析機関・同位体研究所の塙さん、津奈木甘夏生産者の会・グリーンネット結代表で水俣病被害者互助会事務局長の谷んの講演をはじめ、盛り沢山なプログラムです。(告知メールより)
=概要=
*日時:2012年2月11日(土)13:00 〜 17:30
*場所:早稲田奉仕園6AB会議室(日本基督教会館6階)
・所在地:東京都新宿区西早稲田2−3−1
*参加費:無料
*主催:NPO法人ポラン広場東京
*共催:アースデイ東京アースダイアログ・プロジェクト
=内容=
*第一部 講演 13:00〜15:00
・澤井正子さん(NPO法人 原子力資料情報室):http://cnic.jp/
「福島原発震災 起こった事・明らかになった事、核の無い社会へ向かって」
・塙章さん(株式会社 同位体研究所代表):http://www.isotope.sc/
「食品等の放射性物質検査の基礎と実際、同位体研究所・福島の取り組み」
・谷洋一さん(水俣病被害者互助会事務局長/熊本・グリーンネット結代表)
「国策による被害拡大 水俣の教訓をどう福島に活かすか」
*第二部 リレートーク 15:15〜16:15
東北・東日本はじめ各地生産・製造者等からの報告
*第三部 生産・製造・流通・販売・消費者によるダイアログ(対話)