石油が高騰する前にすべきことは?食糧危機対策(第2回勉強会)報告

*名称:石油が高騰する前にすべきことは?=その1:食糧危機対策=
*主催:持続可能な生活を考える会(任意団体)
(トランジション・フォーラムという名称から諸事情により変更しました)
*日時:2010年1月23日(土)17:15開場/17:30開演〜21:30終了
*場所:ちよだプラットフォームスクェア505会議室(竹橋駅下車10分)
 千代田区神田錦町3‐21 TEL:03-3233-1511
 http://www.yamori.jp/modules/tinyd2/index.php?id=10
*参加:申し込み先着30名(参加費3000円:交流会費込み)
*内容
1)基調レクチャー〔17:35〜18:00〕:「ミレニアムシティの考え方」
・小野 加瑞輝氏(ミレニアムシティ理事長)

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■プレゼン資料(抜粋分)「ミレニアムシティ1001」
http://homepage3.nifty.com/sustena-life/millennium_city1002.pdf
■ミレニアムシティのサイト(参考)
 http://www.npo-mc.com/

2)パネルディスカッション〔18:00〜19:00〕
「農業分野で安い石油があるうちにしておくべきこと」
・アントニーF.F.ボーイズ氏(もったいない学会)
■プレゼン資料「ピークオイル後の食料」
homepage3.nifty.com/sustena-life/100123APOfood.pdf
・吉田 太郎氏(キューバ農業研究家)
■プレゼン資料「ピークオイル後の世界」
http://homepage3.nifty.com/sustena-life/100123APOver2.pdf
■参考図書:「没落先進国」キューバを日本が手本にしたいわけ
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1390-6.html
・篠原 信氏(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構主任研究員)

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■ディスカッション概略(敬称略)
・篠原:2005年に有機肥料での水耕栽培を成功させたが、東洋的に物事をネットワークで理解しとロジックで考える西洋の能力を兼ね合わせると解決が見えてくる。その点でヨーロッパなどは今、両者をうまく取り込んでいるので、日本もそれに学ぶ必要がある。

・吉田:日本の農地は最大で600万ha。現在は460万haまで減少したが、今後も工業転用と遊休地化で減少していく。しかも、この限られた農地という資源を有効活用するプロ農家の技術が金銭的に評価されないため、農家はやる気をなくし、後継者も不足している。たとえ、ピークオイルが来ず、化学肥料があっても、現状では日本の農業は自壊していく。さりとて、工業に換わり外から食料を購入する外貨を稼ぐ産業も見受けられない。一部の勝ち組しか生き残れない社会になっていくのではないか。

・篠原:どうやってみんな稼ぐのか?日本が食料を完全自給できないとすれば、輸入しなければいけない。輸入するためには外貨を稼がなくてはならない。工業製品を輸出する日本のビジネスモデルは世界史的に崩壊している《前回資料「四つのパラダイム崩壊」参照》ので、次のビジネスを真剣に考えないと食料を輸入できない。競争から共棲にという流れのなかでは、ビジネスでも「自分が必要とされているものは何か」を常に考えるべきだ。阪神大震災のときにたくさん集まったボランティアのように「私は誰のためになんの役に立つのだろう?」と必死に考える事が大切。

・質問:再処理による原子力利用は?
・ボーイズ:原子力発電はかなり石油に頼っており、安い石油がなくなったら原子力発電の建設も、ウラン採掘も、精製も、輸送も、そして後処理も動かないことばかり。農業にも使えないので、長く見積もっても5年間くらいで廃炉になると思う。

・質問:農業の大規模化は?
・吉田:規模拡大の構造政策は欧米がモデルとなっているが、故飯沼二郎博士によれば、大規模・機械化が適しているのは、乾燥して保水のために「耕作」するローマ・ヨーロッパ型農業。日本のように降水量が多く夏に雑草が生える地域では、小規模で人力できめ細かく管理する農業が面積当たりの収量では一番効率が良い。大規模モノカルチャー農業は石油を前提にした農業であり、日本の気候風土条件を考えれば、ご先祖様たちがつくってきた1町1反という生産面積が適している。

・質問:ピークオイルがきても一気になくなるわけではないので悲観的過ぎるのではないか?
ボーイズ:問題になるのは2030年かも知れないし2040年かもしれない。しかし遅かれ早かれいずれは石油の需給逼迫は来る。しかも農業の大きな転換には時間が掛かるので、今から20年の間に何ができるか何をなすべきかを考えるべきだ。
・篠原:日本人は明治維新のときも石油ショックのときも、悲観的ななった時にはうまく切り抜けることができた。一方で第二次世界大戦やバブル崩壊の時のように楽観論が蔓延るほど何の解決策も見出せない。だから悲観的立場で考えるべきだ。
・吉田:江戸時代に飢饉に直面した農民たちが子孫のために残した言葉は、「奇策なし」であった。当時も「斬新なアイデア」とか「逆転の発想」とかを口にする人がいたということであろう。これに対して、ただただ地道に備えるしかないという戒めの言葉は重く受け止めなければならない。「備えあれば憂いなし」しかないことを歴史は教えてくれる。

3)ワールド・カフェ(グループ ディスカッション)〔19:10〜20:30〕
「エコロジカル・フットプリントを費やさずに満足するには」
・佐野 淳也 氏(立教大学准教授、21世紀社会デザイン研究学会理事)
■プレゼン資料:「ワールドカフェ@持続可能な生活」
=ダイアログBar代表 西村勇也氏/吉田太郎氏の資料をもとに作成=
http://homepage3.nifty.com/sustena-life/100123APOworld_cafe.pdf

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■佐野先生のまとめ
「幸せは“関係性”の中にある。便利で快適になったからといって関係性が豊かになるわけではない。むしろお互いに助け合わないといけない状況の中でこそ関係性が育まれる。ここに、エコロジカルフットプリントを下げながら、幸福度を上げていくための大きなヒントがある。そしてその豊かな関係性を育むために必要なのは、互いを受け入れ合い、思いやる私たちのコミュニケーション力だ。これからは、そんな幸福のためのコミュニケーションを磨く時代だ。そこに、未来がある」
■参加者の補足発言
・嫌いな人とうまくやっていく方法は?
・全員がファシリテイターになる!
・努力して幸せを掴むことをダメでもやらないといけない。
・あなたが必要だというメッセージで居場所をつくることが基本。
・子どものときから認め合う社会にしていかなければならない。
・リスクがあったほうが関係性が深まり幸せかもしれない。
・コニュにケーション能力を見直し、高めることが大事。
・かえって不便なほうが人は幸せになれる?

4)「持続可能な生活を考える会」キックオフ交流会〔20:30〜21:30〕
・1Fデリカフェ:立食パーティ
■「持続可能な生活を考える会運」営方針

1)設立趣旨:
「可能性として否定できない石油の需給逼迫に備えて、今から何をすべきか?」いたずらに危機を吹聴して恐怖心を煽ることなく、原理主義的な環境保全運動に振り回されて本質を見失うことなく、正しく論理的にピークオイル後に起こるであろう社会問題をシミュレーションすることをベースに、日本を持続可能な循環型社会へソフトランディングさせるシナリオを考え、それを啓蒙し、可能なことから実践する有志の協働を促す。
2)方向性:ローカリズム、半農半X、低エネルギー社会、ポスト資本主義
3)組織形態:当面は任意団体
4)事務局:オルタナサロン内・・・※調整中
5)組織運営:言いだしっぺリーダー制
6)活動資金:活動ごとの独立清算制(原則は非営利/実費参画者負担)
7)活動内容
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*管理者承認制による登録/非公開ML.

∧拔会
*トリプル・クランチが迫るなかで日本はどう対応すべきか、特にわが国ではほとんど問題視されていないピークオイル問題に焦点を当てて、専門家を交えた勉強会を定期的に実施する。
・月1度程度
・今秋を目処に諸団体と共催で500〜1000人規模のシンポジウムを開催。・・・※根回し中

3墾&週末就農支援
*過疎地域の農業再生支援を目的に、開墾&週末就農イベントを試みる。
・山梨県北杜市(えがおつなげて/農商工連携サポートセンターと協働)・・・※提案中
・埼玉県小川町(懐かしい未来/全国有機農業推進協議会と協働)・・・※要打診
・千葉県香取市栗本(くりもと地球村/ミレニアムシティと協働)・・・※要打診

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*ピークオイルで起こりうる食料難を念頭に置きつつ、アグリツーリズムや半農半Xの考えを取り入れて、移住/二地域居住による過疎地域の農村支援を試みる。
・栃木県佐野市:(株)社会インフラ研究センターと協働・・・※構想中
・新潟県佐渡市:(財)にいがた産業創造機構と協働・・・※調整中

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・池袋メトロポリタン通り市:としまNPO推進協議会・・・※根回し中

政策提言
*地域米通貨「合」(農村活性化策として地域米を2合パック詰めし流通させる)・・・※新潟県へ提案準備中
*自然エネルギーや食料自給率、資源保全度を加味した持続可能な地域指数提言(案)
*エコリージョン道州制(地域の自然エネルギー活用を主軸にした行政区分)(案)
*石油高騰に備えたライフラインや衣食住インフラ、産業構造の再整備計画(案)


*共催:オルタナ(環境系雑誌社)
 http://www.alterna.co.jp/
*後援
・ワールドシフト・ジャパン・ネットワーク(一般財団設立準備中)
 http://worldshift.jp/ 
・サステナビリティ日本フォーラム(NPO法人)
 http://www.sustainability-fj.org/
・ミレニアムシティ(NPO法人)
 http://www.npo-mc.com/
・トランジション・ジャパン(NPO法人)
 http://www.transition-japan.net/
・懐かしい未来(NPO法人)
 http://afutures.net/
・もったいない学会低エネルギーWG(NPO法人)
 http://www.mottainaisociety.org/
・エコ・コミュニケーションセンター(NPO法人)
 http://www12.ocn.ne.jp/~ecom
・循環型社会研究会(NPO法人)
 http://www.nord-ise.com/junkan/
・2030ビジョン(任意団体)
 http://www.2030vision.jp/

カテゴリー:持続可能な生活を考える会 | 投稿者 xbheadjp : 08:42

 

木村秋則「奇跡のリンゴ」講演会

12月2日(水)東京農業大学世田谷キャンパスで行われた「奇跡のリンゴ」木村秋則氏の講演「思いやりの農業〜自然・食・生命 そして心のつながり〜」を受講しました。

*講演された木村秋則氏(左端)
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*窒素肥料が吸収される率は10%台
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*過酸化窒素となってオゾン層を壊す。
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*リンゴには殺虫剤が必須。
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*化学肥料で硬くなった土が根の成長を阻む。
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*環境が悪いと地中の温度が低くなる。
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*農薬を使わない土には微生物がいっぱい。
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*窒素肥料は硝酸態窒素の害毒を生む。
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*自然農法は年月が経てば収量が蘇る。
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自然農法の稲作では、従来農法を凌ぎ10aで13俵も収穫できる場合もあるそうです。
そのコツは冬の間に粗く耕して土を乾かすことだとのこと。

オフィシャルホームページはこちら

*木村興農社【木村秋則オフィシャルホームページ】
http://www.akinorikimura.net/

カテゴリー:農関係イベント | 投稿者 xbheadjp : 21:23

 

えがおつなげて増富開墾ツアー

11月14日(土)「NPO法人えがおつなげて」が耕作放棄地の復活に取り組んでいる山梨県北杜市須玉町増富地区へ開墾体験に行ってきました。

*民宿五郎舎で地元農産物のみでもボリューム満点の昼食
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*地元で地域の再生に取り組む地域の方々の説明を受ける。
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*NPO法人曽根原さんのレクチャーも。
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*三菱地所が社会貢献活動に取り組む空土ファームを見学。
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*さっそく開墾に挑戦!
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カテゴリー:農村視察 | 投稿者 xbheadjp : 22:02